赤ちゃんの沐浴の仕方

赤ちゃんの沐浴の仕方

 新米パパやママにとって、生後間もない乳児を沐浴する際、どのようなことに気をつけたらいいのか不安に感じるのではないでしょうか。

 そこで、今回は、赤ちゃんの沐浴の仕方や注意点についてご紹介します。

 私にも生後8ヶ月になる赤ちゃんがいますが、お風呂が大好きなようで、洋服を脱がせて「お風呂に行きますよー」って声かけをすると、「ニコッ(^^)(手足をバタバタして喜びを表現しているような感じ)」と笑顔を見せてくれます。

 実際にお風呂に入っている時も特に泣いたり、グズったりする事なく、気持ちよさそうに沐浴を楽しんでいます。

 とはいえ、赤ちゃんの好みにもよりますが、いずれにせよ重要なのは、安全な沐浴を行うということです。

 2018年の乳幼児のお風呂に関連する事故件数(東京都、千葉、神奈川、埼玉)は、3000件の報告数の内、532件(42%)が浴槽でケガや溺水等、何らかの事故が発生したという報告があります(1) 。

 沐浴による不慮の事故を防ぐ観点からも、沐浴の仕方について知ることは重要なのです。



1. 沐浴の用具(衣類、タオル、石鹸等)は事前に準備する

  赤ちゃんを沐浴する際、脱衣から沐浴、服を着させるまでの流れがスムーズに行くよう用意周到に準備をします。

それは、赤ちゃんが沐浴を楽しむことや安全そのものに繋がることでもあるので重要です。

 事前に準備する事項として、以下が主に挙げられます。

✔︎ 着替えを脱衣所に準備する

✔︎ タオルの準備

✔︎ バスタブの準備

✔︎ シャンプーの準備

✔︎ ボディークリーム



2. 沐浴で首元等は綺麗に丁寧に洗う

 お風呂に入れているときは、何がなんでも赤ちゃんから目を離さないというのが安全上、一番の鉄則ではないでしょうか。

 赤ちゃんは、どうしても手や足をバタバタさせて、沐浴中でも活発な上、放置すると少量の水の量でも溺れる危険性があります。

 どうしてもという場合は、赤ちゃんをタオルで包んで胸元で抱え一緒に連れて回る必要があります。

 また、お風呂場にはカビが生えていたりするので、赤ちゃんが手で壁に触れてしまい、万が一その手を口に入れてしまうようなことがあると、体調が悪くなってしまうこともあります。

 ですので、何がなんでも赤ちゃんから目を離さず、100%の注意を向けるようにしましょう。



3. 沐浴時は赤ちゃんから目を外さない

 沐浴の際の安全性の話から少し離れてしまいますが、沐浴させる一番の目的として、「身体を綺麗にする」があります。

 首元と下半身を丁寧に洗うのは、「当たり前」のことだと思うかもしれませんが、結構しっかり洗えていない場合の方が多いです。

 例えば、首が座らない赤ちゃんを抱っこしていて、首を支えている方の手先から異臭がし、原因は赤ちゃんの首元であったということが頻繁にあります。

 また、赤ちゃんは汗っかきのため首元に汗をたくさんかいたり、口からヨダレやミルクを吐き出し、それが首のシワの間に張り込んでしまい臭うことがあります。

 そのため、赤ちゃん用のボディーソープで首元とデリケートな部分をしっかり洗うようにします。



4. まとめ

 子育てを初めて経験するパパにとって、赤ちゃんを沐浴するのは、赤ちゃんが生まれる前から楽しみにしている事の一つではないでしょうか。

 赤ちゃんも沐浴する事でリラックスし、また、可愛い表情を見せてくれる時もあります。

 しかし、乳幼児期は、少量の水でも溺れてしまう事例が多く発生していることから、安全には十分気をつけて、くどいようですが「絶対に乳幼児から目を離さない」ことが重要です。

 上記で挙げた3つのポイント、①お風呂用具(衣類、タオル、石鹸等)の準備は事前に済ませること、②首元とデリケートな部分は丁寧に洗う、③赤ちゃんから目を離さない、を心得ておくことで、危険なリスクを減らすことに繋がります。

 安全な沐浴を通して、赤ちゃんとのアタッチメント形成や楽しいひと時が過ごせることを心から願っています。



参考・引用文献

(1)東京都生活文化局消費生活部 平成27年度 ヒヤリ・ハット調査 「乳幼児における家庭内の水回りの危険」 調査報告書(https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/anzen/hiyarihat/documents/houkokusyo_hiyari13.pdf) 2018年8月

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