限られた時間でパパが赤ちゃんと楽しく遊ぶには?


以下のような思い、疑問はございませんか?

  • 限られた時間で、子どもと楽しく遊びたい!
  • 子どもの発達に効果的な遊びはあるの?
  • 子どもと遊ぶときどのようなことに注意したらいいの?
  • エビデンスに基づいた遊びを実践したい


 子育て初心者のパパにとって、上記のようなことを思うのは普通のことです。

また、仕事を両立しながら子育てや育児をやるのは、私生活が充実する反面、ストレスにも感じてしまうことがあります。

しかし、限られた時間を有効に使うことで、赤ちゃんと効果的に遊び、絆を深めることができるようになり、仕事も、プライベートの時間も充実させることができます。

 本記事では、限られた時間で、赤ちゃんと楽しく効果的に遊ぶための方法について深めていきます。





1. パパが赤ちゃんと楽しく「遊ぶ」には

 パパ(ママも含め)が赤ちゃんと楽しく「遊ぶ」ために、その「遊び」のコンセプトを理解することは重要です。

「遊び」というワードの持つ壮大なイメージを理解することで、現実社会で「遊び」を実践しやすくなり、また、効率的に実践できるようになるからです。

 そして、赤ちゃんにとって「遊び」とは、「発達や学び、精神的・身体的な健康にとって重要な活動」です。

 たしかに、もうすぐ8ヶ月になる私の娘との遊びを通して気づいたことは、遊びを通して頭を持ちあげる動作などが活発になり寝返りもできるようになったことや(身体や筋肉の発達)、モノ(おもちゃ)を掴んだり、手で回せるようになったこと(運動機能の発達や学び)など、今まで「できなかったこと」が、「できる」ようになっています。しかも物凄いスピードで…

 どれだけ赤ちゃんの精神的なウェルビーング(Well Being)に貢献しているかは謎ですが、よく「笑」ってくれていて、その笑顔から「幸せ」を感じます。

 それを、一つの尺度として、主観的にポジティブに捉えていますが…

 では、赤ちゃんにとって「遊び」とは一体どれほど重要な活動なのでしょうか。


2. パパが赤ちゃんと楽しく遊ぶための「遊び」に関する科学的根拠

2-1. 絵本を使用した遊びで赤ちゃんとの絆を深める

 絵本を使った遊びによる効果の検証で、生後9ヶ月の赤ちゃんに、ママが3ヶ月間絵本を読んだ赤ちゃんのグループと、そうでないグループの比較を行ない、発達にどのような影響を及ぼすのかを検証した研究があります。

(絵本を読んであげることも遊びのうちの一つとして、本記事では定義します。)

研究の結果としては、絵本を3ヶ月間継続的に読んだ赤ちゃんのグループにおいて、絵本を読まなかったグループよりも、母親の子供に対する積極的な働きかけや、赤ちゃんの母親へのほほ笑みの頻度が、増加することが示唆されました。

 つまり、絵本を通した「遊び」を増やすことによって、ママや赤ちゃんの絆が向上することが科学的に実証されたということです。それはパパにも共通して効果的で、パパが絵本を赤ちゃんに読み聞かせすることで、限られた時間で赤ちゃんとの絆を高めることができます。

2.2 くすぐり遊びの効果検証

 乳児と母親のくずぐり遊びが相互の意思疎通に与える影響について検証した研究では、生後5ヶ月の赤ちゃんと母親のくすぐり遊びを3ヶ月間観察した。

 結果として、母親がくすぐりのジェスチャーを赤ちゃんの顔の前で行うと、赤ちゃんもすぐさま母親の目や顔をみて反応を示し、母親とのくすぐりを楽しむことが示唆された。

 そのことからも、パパと赤ちゃんが楽しく遊び、同時に絆を深めることに貢献できる遊びです。

3. パパが赤ちゃんと楽しく遊ぶための方法5選

 赤ちゃんとの遊び方は様々です。私が、赤ちゃんとの遊びを通して、反応のよかった遊びについていくつかご紹介します。

  • おなかこちょこちょ:オムツ交換時や洋服を交換するする際に、お腹をこちょこちょするとすごく喜びます。
  • 手をたたきましょう:王道でもある、「てーをたたきましょう♪ トントントン♪トントントン♪ 足踏みしましょう♪ トントントン♪トントントン♪」。娘も楽しそうに「キャキャ」と声を出します!
  • いないいない〜バー!:これがウケない赤ちゃんはいるのでしょうか?
  • 高いたかーい:赤ちゃんにとって、いつもとは違う視点から環境を見渡すことが、ウケる要素なのかもしれません。
  • 鏡をみること:赤ちゃんを抱っこして、自分が映る鏡を見るとすごく喜びます。

赤ちゃんの成長発達に応じた遊び方については、様々な手法があります。下記のブログの参照をおすすめします。


4. パパが赤ちゃんと楽しく遊ぶためのおすすめの絵本

 色々な絵本がありますが、私が実際に子供に読み聞かせてみて反応のよかった本をいくつかご紹介いたします。

  • ディズニーのキャラクター(ベビーイーヨ、ベビーピグレット、ベビープーさん、べボーティガー)が登場し、いないいないバーをしてくれます。色使いも鮮やかな絵本になっているので、赤ちゃんも惹きつけられます。
  • 赤ちゃんでも掴めるサイズの小さな絵本ですが、本に仕掛けられた色々な動物が登場します。
  • おすすめの絵本 ガタンゴトン

  • 電車に乗ろうと、色々なキャラクターが「乗せてくださ〜い」と登場します。ガタンゴトンのフレーズが繰り返し出てくるので、パパの膝の上にお子さんを乗せて、本を読んであげるとすごく喜びます。

  • 5. パパが赤ちゃんと楽しく遊ぶためのまとめ

     普段、仕事で忙しいパパにとって、赤ちゃんとの絆を築く時間は限られています。

    ですが、「量」より「質」を重視することで、赤ちゃんの成長発達に効果的な遊びと、パパやママにとってもリフレッシュになる有意義な時間を過ごすことができます。

     一方で、子育てから精神的にまいってしまい精神疾患を患う親御さんがいますが、「質」を重視した子育てを意識して、チカラを抜き余裕を持った子育てを実践してみてはいかがでしょうか。

    そのことからも、赤ちゃんが遊びを通してどのような影響を受けるのかを理解することで、質の高い赤ちゃんとの遊びを効率的に実践することができます。

    これからは、量ではなく、「質」を意識してみましょう。





    参考文献

    1. 佐藤、内山 乳児期における絵本共有が子どもに対する母親の働きかけに及ぼす効果 : 絵本共有時間を増加させる介入による縦断的研究から 発達心理学研究 2012 年 23 巻 2 号 p. 170-179 文献リンク
    2. 石島、 根ヶ山  乳児と母親のくすぐり遊びにおける相互作用 発達心理学研究2013 年 24 巻 3 号 p. 326-336 文献リンク
    3. Raising children.net.au, “Playing with new borns”, last accessed on March 2020, 文献リンク.

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