現在、子育てを行うパパで、ママとしっかり子どもについてお話しができているでしょうか。また、ママの悩みなどを聞くようにしていますでしょうか。
もし、子育てはママに任せていたり、「ママに悩みなんて無い」と考えているとしたら、パパとして自立できていないかもしれません。
今回は、「パパの親としての自立」について、以下の本を読んで考えてみました。
”【書評】お父さんだからできる子どもの心のコーチング 菅原裕子著”
- 概要
- 親としての自立
概要
著書:菅原裕子 本書出版年:2012年6月19日
NPO法ハートフルコミュニケーション代表理事として、1977年より人材開発コンサルタントとして、企業の人材育成の仕事に携わる。
本書では、昭和の時代から平成にかけて、共働きをする家庭が増えている時代において、子育てには父親の参加が不可欠であることを主張している。
そして、子ども自身の考える力、自分の道を選択できる能力の獲得において、父親の子育てへの参加が大いに貢献するということを述べている。また、父親が具体的にどのような子育てを行う必要があるのかについて、コーチングの視点を交えその方法について紹介している。
本書は、働き方改革の進む令和の時代においても、子育ての参考になる1冊である。
親としての自立
子どもと遊んだり、絵本を読んであげたり、コミュニケーションを取れる時間をしっかりと確保できているでしょうか。また、ママと子育てについてしっかりとお話しできているでしょうか。
仕事が忙しいパパにとって、平日に家族の時間を設けるのには労力がいます。パパによっては、仕事の疲れを家族が癒してくれると考えるパパもいますが、実際そのようなパパはわずかではないでしょうか。
その代わり、多くのパパが土日に休日を返上して、家族の時間に当てる傾向にあると思います。
しかし、それだけでは家族内での様々ニーズに応えるには少し難しいのかもしれません。
本書では、パパが子育てに参加するために、親として自立していることの重要性について、以下のように述べています。
”自立した夫、自立した父親は、妻や子どもに関心を向け、彼らの変化に気づくことができます。自立した人は、自分で自分のニーズを満たすことができるので、落ち着いて他の人のことを考えられるのです。”
子育てにおいて、ママが多くの様々な悩みを抱えていることや、子どもへのパパの影響は重要であることを知っていたとしても、仕事が忙しいパパにとって家でゆっくりと休みたいと思うのは普通のことです。
とはいえ、家ではなるべく自分のことは自分で行い、ママの負担が減るように、できることから始める努力をすることが大切ではないでしょうか。
また、家族との時間を増やしたいと思う場合、会社に在宅勤務やフレックス勤務などの申請を出したり、もしくは、自分で起業するなどして時間あたりの単価を上げるなどの働き方を変えていくことを検討してもいいかもしれません。
本書は、子育てを優先するための生き方のヒントを教えてくれる1冊です。